「つ」の札は黒谷和紙

京都コトコトかるた

つよいかみ かさやしょうじも くろたにわしで

黒谷和紙


綾部市で作られる手すき和紙。二条城の障子などにも使用

「黒谷和紙」は京都府綾部市黒谷町・八代町と、その周辺地域でつくられている〝手漉き(てすき)〟の紙。とてもじょうぶで、力を入れても破れにくい特長があります。古くから、提灯、和傘、障子、包装などに使われているほか、産地が京の都に近かったこともあり、京呉服に関連した値札、渋紙、たとう紙に活用され、伝統産業を支える存在でもありました。
 
長期の保存にも耐えられることから、世界遺産である二条城の障子や、曼殊院(京都市左京区)のふすまといった、文化財にも使用されています。全国的には安価でスピーディな〝機械漉き〟が進むなか、原料となる楮(こうぞ)の処理から加工までをすべて手作業で行う黒谷和紙の技法は、昭和58年(1983年)に京都府無形文化財に指定されました。

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